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農村文明と生物多様性

人と生物は昔から様々な場面で交わり、関わり合ってきました。
特に農村においては田畑の耕作時期に合わせてカエルやバッタ、トンボなどが発生するなど、人との関わりがより強かったと思われます。

水田は特に大切な空間であり、カエルやヘビといった両生爬虫類、トンボやバッタなどの昆虫類、ミズカマキリやゲンゴロウなどの水生昆虫、水田脇の水路にはメダカやドジョウといった魚類が生息するなど、多くの生物の生活の場となってきました。
こうした例をとっても生物多様性に対しての農村の役割は大きなものと感じることができます。
農村の文明は何百年もの間生物の生息域を守り、共に進化してきたともいえます。

ところが、戦後農業の急速な進歩は、機械による広く均一な作土の創出、コンクリートによる用水路整備、化学合成された薬剤の散布といった近代化を短期間に一気に進め、この結果農業の収益性は目覚ましい進歩を果たしたものの、前述のような生物との共生的な関係は著しく損なわれ、生物多様性の荒廃が指摘されるようになってしまいました。

これに対して、長野県木島平村ではいち早く減農薬や無化学肥料のコメ作りに力を入れてきました。

同村では現在でも豊かな生物相が存在し続けており、良好な生物多様性を維持していると思われます。これは、農村と生物の良好な関係を存続させている希有な例と考えられます。
そこで、当NPOではこの地で人と生物が共存し共に発展できる関係を構築し「農村文明と生物多様性」のモデルケースとなる事を目指します。

その第一歩として、里山の指標動物で絶滅危惧種でもある生息調査及び生態研究を行います。これを通じて現在の同村の自然環境の姿を認識し、地元住民の方と共に活動する事で、里山環境の整備をし農村本来の姿に戻していく活動につなげていければと考えています。

サシバが舞う自然環境の中でつくられた木島平村のお米、といったアピールはこれからの農業のあり方に一石投じる存在となるのではないでしょうか。

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